ISO 9001等ISO MS規格の追補(規格条文への追加)について
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2024年2月にIAF(国際認定フォーラム)とISO(国際標準化機構)で共同声明があり、Annex(附属書) SLへの追補に基づき、Annex SLを採用しているISO マネジメントシステム規格(ISO MSS)へ追補(規格条文への追加)が発表されました。
追補対象の要求事項の箇条番号は下記となります。
4.1「組織及びその状況の理解」
4.2「利害関係者のニーズ及び期待の理解」
いずれも「気候変動への配慮」に関する文言が追加されております。
Annex SLを採用しているISO マネジメントシステム規格は多岐に渡り、ISO 9001:2015、ISO 14001:2015、ISO 2200:2018、ISO 45001:2018、ISO/IEC 27001:2021など多くが対象となりますが、今回の追補では発行年自体の変更はありません。(ISO 9001であれば2015年版のままです。)
※追補内容、全文等の詳細及び、対象の規格の詳細につきましては、IAFのホームページをご確認ください。
今後、今回の追補への対応が必要となりますが、箇条4.1及び4.2は、他の箇条とも関連しているため、それら関連する箇条も含めた対応も必要となります。
今回の追補は、組織が認証取得している、取り組んでいるISOマネジメントシステム規格の内容から外れた気候変動に対する特別な取り組みを行うことを要求している訳ではなく、組織に確実に気候変動について考慮させ、それぞれのマネジメントシステム上での取り組みに反映させることが目的です。
そのため、それぞれの規格の目的に沿った形で気候変動について考慮し、組織のマネジメントシステムへ反映させ、対応することが必要となります。(例えば、ISO 9001の場合は、品質マネジメントシステム(QMS)の目的に沿った形で気候変動について考慮し、QMSへ反映し取り組む等対応が必要、など。)
また、Annex SLを採用するISOマネジメントシステム規格を包含している規格も対応が必要となります。
例えば、IATF 16949:2016(自動車産業品質マネジメントシステム規格)は、ISO 9001:2015の要求事項が含まれますので、今後、今回の追補に基づいた対応も必要、などございます。
伊藤コンサルティングのISO 9001:2015 セミナーでは、今回の追補についても解説いたします。
セミナー等お気軽にお問い合わせください。