ISOマネジメントシステムにおける「有効性」と「効率」について

ご訪問いただき、誠にありがとうございます。

ISO 9001やISO 14001などのISOマネジメントシステムでは、品質や環境などマネジメントシステムの「有効性」が問われます。

「有効性」とは、計画した活動を計画通り実施して、「成果」や「必要な結果」が出ているかどうかということです。

即ち、計画し実施したことに対して「成果」や「必要な結果」が出ていれば「有効性がある」と言えますし、「成果」や「必要な結果」が出ていなければ「有効性」として問題があると言えます。

ISOマネジメントシステムにおける「意図した結果・成果」について

ISOマネジメントシステムの有効性は、各プロセスの「有効性」についてだけでなく、各プロセスの活動を通して、最終的に、マネジメントシステムの「意図した結果・成果」が達成されているかどうかが重要です。

一方、自動車産業品質マネジメントシステムの規格であるIATF 16949では、「プロセスの有効性」だけでなく、「プロセスの効率」についても要求されています。

「効率」は、下記の式で表すこともできます。

効率=(結果・成果)/(使用した資源)

分母である「使用した資源」が小さく(使用した資源が少なく)、分子である「結果・成果」が大きければ「効率が良い」ということになります。

即ち、「使用した資源」の方が大きい場合だと「効率に問題がある」ということになります。

これは、仮に成果が出ていたとしても、一方でその成果を上回る資源を投入していた場合、経営的な観点として問題はないか、無駄はないか、という見方も必要、ということです。

IATF 16949の到達目標の一つに「無駄の削減」もありますので、「効率」についても「有効性」と同様に監視・測定・分析・評価・レビューが必要なのです。

このような、「有効性」や「効率」を監視・測定・分析・評価・レビューを行うためには、パフォーマンス(測定可能な結果:ISO 9000:2105)を測る指標が必要となります。そのため、全プロセス等にKPI(Key Performance Indicator)やPI(Performance Indicator)の適切な設定が重要になります。

伊藤コンサルティングでは、下記オンラインWEBセミナー(Microsoft Teamsを使用)を開催しております。

IATF 16949:2016

セミナーなど、詳しくはお気軽にお問い合わせください。